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【資格取得にあたって】

　最近では、自らの人生設計や職業選択において「とりあえず教師にでもなるか」とか「安定した公務員でいいや」など、どう見ても主体的に判断しているとは思えない人、『これになりたい・これをやりたい』という職業選びが出来ない人が増えているようです。

　資格の取得方法も同様で、弁護士や医者・看護師などその資格がないと仕事が出来ない業務独占資格は別として『この資格を使った仕事がしたい』という資格取得ではなく「とりあえず取りやすい資格でも取っておくか」とか「国家資格なら取っておいても損は無いだろう」というような人が増えています。

　しかし、資格はある意味“生モノ”です。資格を取得する事によって手に入れた力は、使わなければどんどんと腐っていきます。最近ではできるだけ優秀な人材を求める企業側でも、単に資格を持っているというだけではなく資格を取得してから、それをどのように活用してきたかという経験が重視されるようになってきています。

　ですから、資格取得を目指すにしても、まずは自分がどんな生き方がしたいのかをよく考えましょう。そのライフプランにしたがって、資格を取得するべきです。役に立つ資格は、お金を貯金するようにためておくことはできません。冷蔵庫に保管した肉や野菜のように、使わなければいずれはひなびてしまいます。まずは自分にとって本当に役立つ資格を見極め、効率よく上手に資格を取得していくようにしましょう。