不動産鑑定士
どんな資格?
不動産鑑定士とは、土地や建物の適正価格を判定して、円滑な不動産取引を行う為の国土交通省管轄の国家資格です。土地価格の変動や物件周辺の交通の便、環境などを考慮しながら建売住宅やマンションの価格決定に必要な鑑定業務を行う為、高度な専門知識が必要となっています。
不動産鑑定士になるには、国土交通省土地・水資源局地価調査課が実施する不動産鑑定士国家試験に合格する必要があります。試験内容は、1次試験で国語、数学、論文の3科目が問われ、これに合格すると2次試験として民法、不動産に関する行政法規、経済学、会計学、不動産の鑑定評価に関する理論の5科目を試されます。
不動産鑑定士2次試験合格後、2年以上の不動産に関する鑑定評価の実務経験(2次試験前の期間を含む)を経て、不動産鑑定士補の登録が可能となり、さらに1年間の実務補修を受け、3次試験で不動産の鑑定評価に関する実務についての論文と演習問題をクリアすると、不動産鑑定士の資格取得となります。
資格種類
国家資格
合格率
約10%
受験資格
制限なし
試験内容
短答式試験と論文式試験の2部制
【短答式試験】
1:行政法規(土地基本法、不動産の鑑定評価に関する法律、地価公示法、国土利用計画法、都市計画法、土地区画整理法、都市再開発法、建築基準法、マンションの建て替えの円滑化等に関する法律など)
2:鑑定理論(不動産鑑定評価基準、不動産鑑定評価基準運用上の留意事項)
【論文式試験】
1:民法 2:会計学 3:経済学 4:不動産鑑定評価理論
試験日
【短答式試験】:5月
【論文式試験】:8月(土日月曜日の3日間)
試験地
【短答式試験】:北海道、宮城、東京、新潟、愛知、大阪、広島、香川、福岡、沖縄
【論文式試験】:東京、大阪、福岡
申し込み先・申し込み方法
各都道府県主管課、もしくは国土交通省 土地・水資源局地価調査課
℡03(5253)8111
受験料
13,000円