公害防止管理士の実態調査
取得後の将来性、平均年収、給料、給料以外の特典
将来性
水俣病やイタイイタイ病、四日市喘息などの公害事件は、誰でも小学生の社会科の事業で学びますから知っているとは思いますが、こうした公害を克服する為には事業者が、事業に伴い発生する環境への負荷を適切に管理・減少していくことが重要です。公害防止管理者はそのような社会実現の為に必須の資格となっています。
また、地方自治体の条例によっても多少の差異はありますが、「特定工場」において公害防止に関して必要な専門知識及び技能を有する公害防止管理者の選任が義務付けられて居る為、その必要性はますます高まっています。
平均年収や給料
公害防止管理者の平均年収を一概に述べることはできませんが、基本的に製造業や電気供給業、ガス供給業、熱供給業等の企業に所属する形となりますので、それぞれの企業の平均年収に準じる形となります。
参考までに上げておくと、日本の製造業の大きな部分を占める自動車製造業界の平均年収は700万円~800万円と言われていますから、そこで働く公害防止管理者の給料収入もそれに従うものとなります。更に電力会社などの平均年収は800万円前後、ガス会社の平均給与も700万円前後ですので、それなりの規模の企業に勤めるのであれば、サラリーマン全体からみても高めの給料収入が得られるでしょう。
給料以外の特典
公害防止管理者は社会にとって大変意義のある、やりがいのある職務です。そのためモチベーションを持って仕事をしたいという人にはピッタリの資格となるでしょう。しかし、企業にとっての短期的なメリットの見えにくい仕事でもありますので、そのあたりをうまく誘導していく必要があります。