通関士
どんな資格?
通関士とは、海外との取引によって物品の輸出入をする際に税関の許可を受けるため、輸出入品の種類・価格・重量・関税などの申告、品物の安全検査などの通関手続き代行業務のほか、税関処理に問題があった場合の「不服の申し立て」や「主張・陳述」の代行といった通関関連手続きを輸出入者に代わって行う貿易実務のエキスパートとなる財務省管轄の国家資格です。
通関士になるには、全国各地の税関の通関業監督官が主催する通関士国家試験を受験して合格する必要があります。試験内容は通関業法や関税法など法律関連の出題が多く、合格率も15%前後とやや難易度の高い試験です。
資格種類
国家資格
合格率
約10~15%
受験資格
特になし
試験内容
1:通関業法
2:関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法(第6章に係る部分に限る。)
3:通関書類の作成要領その他通関手続の実務
なお、「その他関税に関する法律」とは、具体的に次のものをいいます。
1:関税暫定措置法
2:日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第6条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定の実施に伴う関税法等の臨時特例に関する法律
3:コンテナーに関する通関条約及び国際道路運送手帳による担保の下で行う貨物の国際運送に関する通関条約(TIR条約)の実施に伴う関税法等の特例に関する法律
4:物品の一時輸入のための通関手帳に関する通関条約(ATA条約)の実施に伴う関税法等の特例に関する法律
5:電子情報処理組織による税関手続の特例等に関する法律
※また、これらの科目は法律のほかに、それぞれの法律に基づく政令、省令、告示等を含みます。
試験日
10月
試験地
札幌、新潟、東京、仙台、横浜、静岡、名古屋、大阪、神戸、広島、福岡、熊本、那覇
申し込み先・申し込み方法
試験地を管轄する各税関
(函館、東京、横浜、名古屋、大阪、神戸、門司、長崎、沖縄の各税関通関業監督官)
受験料
3,000円