伝統工芸士の実態調査
取得後の将来性、平均年収、給料、給料以外の特典
将来性
日本は数百年の歴史を持つ伝統工芸品がゴロゴロとある国です。近隣諸国を見てもこれは稀な事で、政権が移るたびに過去の伝統を破壊する経緯をもつ中国や長年周辺諸国の隷属国家として存在し、伝統を育てる余裕の無かった朝鮮半島などと比べて非常に恵まれた環境にあります。
伝統工芸士の殆どの人は古くからの徒弟制度のもとに厳しい修行を続けながら、技術・技法を習得した熟達した人達であり、次の世にそれを伝える事は、非常に素晴らしい業績を歴史に残すことになるのです。
平均年収や給料
伝統工芸士の平均年収と一口にいっても、様々な伝統工芸品がありますので、一概には論評できません。参考までにいくつかの例を挙げますと、ポピュラーな伝統工芸品の一つである木工品を扱う伝統工芸士などは推定の平均年収が313万円程度と言われています。
また、ガラス製品を扱うガラス製品工の推定平均年収は467万円ともなっており、やはり扱う工芸品によってかなり給料収入面も違ってくるようです。
給料以外の特典
伝統工芸士の給料以外の特典としては、やはり伝統を後世に伝えるという誇りが挙げられるでしょう。最近ではサラリーマンなど、完全に誰がやっても同じ結果しかでないようなルーチンワークを繰り返すような仕事も多い中、自分の感性を使って自分の作品を日常的に作り上げる仕事は非常にやりがいのあるものとなっています。