海上保安庁・海上保安学校・海上保安大学校の実態調査
取得後の将来性、平均年収、給料、給料以外の特典
将来性
日本は四方を海に囲まれた海洋国家であり、そんな日本の海を守っているのが海上保安庁に勤務する海上保安官たちです。最近では海底資源の利権などにからみ中国からの侵食行為が激しくなっていたり、韓国などを始めとして朝鮮半島からの不法漁船の侵入などもあり、その重要性は増しています。
海上保安庁のキャリア組である海上保安大学校卒の海上保安官たちは幹部候補として学校を卒業すると大・中型巡視船等の現場に配属され、その後東京の本庁か管区本部での陸上勤務になります。そして再び海上勤務になりますが、乗船する船によっては船長や機関長などの要職を占めます。これらを数年毎に交互に繰り返し出世していく形となります。
海上保安学校卒の海上保安官たちも学校を卒業すると始めは大・中型巡視船などの現場に配属され、その後陸上勤務も経験しますが、海上勤務を中心に現場で経験を積んでステップアップしていく形となります。
また希望と適性によっては、国際捜査官や潜水士、特殊救難隊などのスペシャリストへの道もあるようです。
平均年収や給料
海上保安庁に勤める海上保安官も国家公務員という形になりますので、その平均年収額など給料収入に関しては法律で定められています。海上保安官の多くは公安職の適用を受けますので一般の国家公務員に比べると比較的高い給料額となります。危険な業務を伴いますので様々な手当がつき、特に巡視船や航空機で勤務する場合は、勤務の特殊性から調整された給料金額が支給されます。
参考までに記載しておくと、現在は海上保安学校卒業後、現場に配属された場合の基本給は18万8000円となっているようです。
給料以外の特典
海上保安官は大海原を相手にして、会場での治安の維持や海難事故への対応、環境保全など日本の海を守るという強い使命感をもって行える仕事です。海が好きな人にとってはそれだけでも大きな特典と言えるでしょう。反面、海というのは自然の驚異そのものでもありますので、常に細心の注意が必要となります。また自然の状況がどうあれ事件や事故の時には休み無く任務に当たらなければならない事もあり、体力や精神力を要求される仕事でもあります。逆境において強い自分を作り上げられるという事も大きな特典かもしれません。